お子さんが、朝になるとお腹が痛い、頭が痛い、起きられない。
そんな状態が続くと、保護者としてはどうしても「今日は学校に行けるかな?」が気になります。
もちろん、それは自然なことです。
学校へ行けるようになることは、多くの家庭にとっても子どもにとっても一つの目標でもあります。
でも、子どもの体を見ていると、「学校に行けたかどうか」だけでは見えない変化があることに気づきます。
休むと元気になるのはなぜ?
朝はお腹が痛くて学校を休んだのに、午後には元気そうにゲームをしている。
そんな姿を見ると、「本当に具合が悪かったの?」と戸惑うこともあるかもしれません。
ですが、緊張や不安が体の症状として現れることは、子どもにも大人にもあります。
発表会の前にお腹が痛くなったり、大事な試験の前に眠れなかったり食欲がなくなったりするのと同じ。
学校へ向かう時間に強い緊張がかかっていた場合、一時的にその場から離れることで症状が和らぐこともあるんですよね。
※もちろん、すべてのお腹の痛みがそうとは限りません。
体の病気が隠れていることもありますので、まずは医療機関で相談することが大切です。
回復は一直線ではありません
不調が続いている子どもを見ていると、「良くなったと思ったのに、また戻った」ということがよくあります。
昨日は元気だったのに、今日はお腹が痛い。
先週は登校できたのに、今週はできない。
そんな様子を見ると、私たち大人は不安になりますよね。
けれど、回復は必ずしも一直線ではありません。
少し良くなったり、また揺れたりを繰り返しながら進んでいくことは、本当によくあることです。
学校に行ける前に現れる変化
実は、学校に行けるようになる前から見られる変化はいろいろあります。
例えば、
- 夜ぐっすり眠れるようになった
- 食欲が戻ってきた
- 表情がやわらかくなった
- 家族との会話が増えた
- 好きなことに取り組める時間が増えた
こうした変化は、一見すると学校とは関係ないように見えます。
でも、体や心に余裕が戻ってきているサインかもしれません。
東洋医学では、体はひとつながりだと考えます。
「学校へ行く元気」だけが、突然戻ってくるわけではありません。
まず、よく眠れるようになったり、好きなことに集中できるようになったり、笑顔が増えたり。
そんなふうに、体全体が少しずつ元気を取り戻していく中で、「学校へ行ってみようかな」という力も育ってくることがあります。
学校へ行けるかどうかだけを見ていると、こうした小さな変化を見落としてしまうことがあります。
「学校に行けたか」だけが物差しになると
子どもが不調を抱えているとき、大人はつい「今日は学校に行けたかな?」に注目しがちです。
もちろん、学校へ行けることは大切なことです。
でも、それだけが評価の基準になってしまうと、子ども自身も
「学校に行けた自分は大丈夫」
「学校に行けなかった自分はダメ」
という二択で自分を見るようになることがあります。
すると、本当は少しずつ変化していることが見えなくなってしまいます。
昨日より眠れた。
朝ごはんが食べられた。
家族と話せた。
外に出られた。
お腹の痛みが少し減った。
そんな変化があったとしても、「でも、学校には行けていないから」の一言で打ち消されてしまうのです。
回復の途中では、学校へ行けるようになるより先に、体や心に小さな変化が現れることがあります。
その変化まで「意味がないもの」としてしまうと、子どもは今の自分を認めにくくなります。
だから私は、 学校に行けた日数だけでなく、その子の表情や睡眠、食欲、会話の様子なども大切な変化として見ていくと良いのかなと思っています。
おわりに
子どもの回復は、学校へ行けるようになった日だけで測れるものではありません。
眠りや食欲、表情、人との関わり方など、学校以外のところにも小さな変化が現れることがあります。
そんな変化を見つけながら、お子さんのペースで進んでいけるといいですね。
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