少し遊んだだけで髪の毛がびっしょり。
抱っこをするとすぐ汗をかいている。
夏、暑くなってくると、お子さんのそんな様子に、「ウチの子、汗かきすぎ?」「こんなに汗をかいて大丈夫?」と心配になる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、子どもが大人より汗をかくように見える理由について、現代医学と東洋医学の両方から解説していきます。
もくじ
理由① 成長のためにたくさんのエネルギーを使っているから
子どもは成長の真っ最中です。
例えば、体重1kgあたりで比較すると、1~2歳の 子どもの基礎代謝量は成人の約2倍以上!
体の中でたくさんのエネルギーを使うので、その分、熱も多く作られます。
体温が上がりすぎないように汗をかいて熱を逃がすことは、体にとって大切な働きなのです。
理由② 体温調節機能がまだ発達途中だから
子どもの体温調節機能は、成長とともに少しずつ発達していきます。
暑い環境や運動によって体温が上がると、汗をかいて体温を調節します。
そのため、大人より汗をたくさんかいているように見えることがあります。
理由③ 汗腺の密度が大人より高いから
大人と子どもの汗腺の数はほぼ変わらないと言われています。
- 新生児〜子どもの汗腺:約200〜500万個
- 大人の汗腺:約200〜500万個
個人差はありますが、汗腺の数は幼児期までにほぼ決まり、その後はほとんど増えません。
ところが、大人と子どもでは、体表面積が3〜4倍も違います。
つまり、体が小さい子どもの頃は、 同じ数の汗腺が大人の体より狭い面積にぎゅっと集まっている状態なんです。
そのため、大人より汗が目立ちやすく、汗っかきに感じてしまうのです。
理由④ 頭に汗をかきやすいから
「頭だけびっしょり」というお子さんも珍しくないですよね。
頭や額には汗腺が多く、さらに乳幼児は体に対して頭の割合が大きいため、汗が目立ちやすい部位なんです。
髪の毛があることで汗が乾きにくいこともあり、「頭だけ汗をかいている」と見えやすいこともあります。
大人の目線にも近いですし、汗の水滴が最もはっきり見えます。
また、眠り始めは体が熱を逃がして深く眠る準備をするため、寝汗が頭に集中しているように見えることもあります。
東洋医学では「汗」は体を守る大切なもの
東洋医学では、夏は「心(しん)」の働きが盛んになる季節と考えられています。
また、「汗は心の液」という言葉があり、汗は体を潤す大切な水分の一部とされています。
そのため、汗をかくこと自体は悪いことではありません。
体にこもった熱を逃がし、体温を調節するために必要な働きと考えられています。
一方で、汗をたくさんかいたまま水分を補わないと、東洋医学では体を潤す力が不足すると考えます。
現代医学でも、汗によって失われた水分や電解質を補うことは、脱水や熱中症の予防につながるとされていますよね。
また、東洋医学では、肺は汗の出入りを調節する働きを担うと考えられています。
肺は秋に影響を受けやすい季節です。
ですので、夏のうちにしっかり活動して汗をかくことは、秋の備えになると考えます。
汗は「止めるもの」ではなく、体を守るために必要な働きです。
上手に汗をかき、かいた後は水分補給や着替えをして、夏を元気に過ごしましょう。
こんな汗は一度相談を
汗をかくこと自体は自然なことですが、次のような場合は小児科への相談をおすすめします。
- 涼しい場所でも大量の汗が続く
- 汗をあまりかけず、暑い場所でぐったりしてしまう
- 汗とともに元気がない、食欲がない
- 動いた後でもないのに汗をかいて呼吸が速い
- 体重が増えにくい
- 発熱がないのに寝汗が続き、ほかにも気になる症状がある
汗だけでは判断できないことも多いため、全身の様子もあわせて見ることが大切です。
最後に
この記事では、子どもが汗をかきやすい理由について解説しました。
「毎年夏になるとあせもを繰り返す」「暑くなると寝つきが悪くなる」「汗をかくと肌トラブルが増える」など、夏ならではのお悩みは少なくありません。
当ブログでは、子どもの汗や寝汗、あせもの予防、暑さ対策などについても詳しくご紹介しています。
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