「ぼーっとする時間」は悪いこと?東洋医学から見る「休む力」

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最近の子どもたちは、本当に忙しいです。

学校、宿題、習い事、ゲーム、人間関係…「何もしない時間」が、昔よりかなり減っています。

そんな中で、「うちの子、ぼーっとしてばかりで…」「集中力がないんです」と保護者の方が心配されることがあります。

でも実は、“ぼーっとする時間”って、心と体にとってとても大事な時間でもあるんです。
この記事では、つくば市で小児はりで子どもたちに関わる鍼灸師が、東洋医学の視点も交えて「ぼーっとする」ことについてお話ししていきます。

「ぼーっとする」は悪いこと?

私たちはつい、ちゃんとしている、テキパキ動く、集中している、という状態を「良い状態」と思いやすいです。

もちろん必要な場面もあります。

でも、人の体はずっと緊張したままではいられません。

ずっと頑張り続けると、ある日急に、

朝起きられない、頭痛、腹痛、イライラ、無気力、不登校などという形で、子どもの体が「もう限界」と知らせてくることもあります。

特にマジメな子ほど、“休み方がわからない”ことがあります。

何も考えず空を見たり、ゴロゴロしたり、意味もなくボーッとしている時間は、脳や神経を休ませる大切な時間なんです。

東洋医学では“休める力”を大切にする

東洋医学では、「元気=常に活動的」という考え方ではありません。

頑張る時に頑張れて、休む時にちゃんと休める。

その切り替えができることをなにより大切にします。

東洋医学には「 陰陽互根いんようごこん」という考え方があります。

これは、活動する力(陽)と休む力(陰)は、お互いに支え合っているという意味です。

たくさん動くためには、しっかり休むことが必要ですし、十分に休めるからこそ、また元気に動けます。

つまり、休むことは「頑張ることの反対」ではなく、頑張るために必要な行為なんです。

保護者の方からすると、「大丈夫かな?」「眠そう?」と思うこともあります。

でも、その“ぼーっと”は、緊張がゆるみ始めたサインだったりするんです。

ずっと張りつめていた子ほど、最初はうまく休めません。
だからまずは、「安心して力を抜ける」ことを体が覚えていくことが大切だと思っています。

ぼーっとできる子は、回復する力も育ちやすい

人によって、「頑張る」と「休む」の心地よいバランスは違います。

たくさん活動しても休む時間が少しで平気な子もいれば、活動するために一人でのんびり過ごす時間がたっぷり必要な子もいます。

えりーの知っている療育の専門家の先生は
「私は休む時間が少ない方がいいタイプ。でも、夫は頑張ったらしばらく休む時間が多めに必要なの。
配分は人によって違うから、無理強いしてはダメなのよね」
とお話しされていました。

特に子どものうちは、自分の配分がまだわからず、自分にとって無理のないペースや、心地よいバランスを探している途中なのかもしれません。

大人から見ると「ぼーっとしている」ように見える時間も、子どもなりに自分を整えている意味のある時間なのではないでしょうか。

「休む力」を使えるとまた、必要な時に動き出す力も育っていくのです。

最後に

今の時代、「頑張る力」は自然と求められやすいです。

だからこそ、ぼーっとする、ゴロゴロする、空を見る、力を抜く、そんな時間も、子どもに必要なんだと思います。

もし今、お子さんが「何もしていないように見える時間」が増えているなら、もしかすると体が一生懸命休もうとしている途中なのかもしれません。

“ちゃんと休めること”も、大事な力のひとつです。
今の状態がどんな意味を持っているのか、一緒に考えてみませんか?

鍼灸えりーでは、小児はりを通して、お子さんが安心して力を抜ける時間を大切にしています。

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