子どものイライラ・癇癪・情緒不安定は心の問題だけですか?

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「最近ちょっと怒りっぽい」「よく泣くようになった」「なんだか情緒が不安定…」

小中学生くらいのお子さんの様子がいつもと違うと、戸惑ってしまいますよね。

「気持ちの問題なのかな?」「反抗期?思春期?」と感じることもありますが、実際には疲れや緊張が続いたために体がうまく休めなくなっていることが関係していることもあります。

今回は、子どものイライラや不安定さについて、つくば市のママ鍼灸師が“体の状態”という視点からお話していきます。

子どもは「しんどい」を言葉で説明するのが苦手です

大人でも、疲れがたまるとイライラしたり、余裕がなくなったりすること、思い当たる節がありませんか?
子どもも同じですが、自分の不調を言葉にするのが大人のように上手ではありません。

赤ちゃんは、お腹すいた、眠い、暑い、不安、抱っこしてほしいなどを全部「泣く」で表現しますよね。
これは、保護者の注意を引いて自分の不快感を伝える方法なんです。

少し大きくなった子どもも同じように、 態度で自分の不快感を伝えてくれます。

  • イライラする
  • 泣く
  • ソワソワ落ち着かない
  • 感情の上下が大きい
  • ベタベタ甘える

小中生くらいの子どもは、気分や体調、反応なども大人よりコロコロと変わりやすいです。
東洋医学では、子どもはまだ成長途中で、心も体も非常に不安定で揺れやすい存在と考えられており、大人が大切に見守ってあげるべきタイミングです。

体がずっと緊張している子もいます

こういうお悩みをお聞きして、実際に「小児はり」でお子さんの体に触れてみると、

  • 呼吸が浅い
  • お腹が硬い
  • 背中に力が入っている
  • 手足が冷えている or ぽっかぽか

という子が多いです。

これは、“活動モード”が入りっぱなしで、 体がうまく休息モードへ切り替わりにくくなっている状態です。

東洋医学では、子どもはまだ成長途中で、心も体も揺れやすい存在と考えます。
大人よりも、自律神経の切り替えが不安定になりやすく、疲れや緊張の影響も受けやすい時期です。

本来は、

活動する

休む

また動く

という切り替えができると良いのですが、子どもはその切り替えがうまくいかなくなることがよくあります。

車でたとえると、停まっているのにずっとエンジンがかかりっぱなしの状態。
そのままにしておくと、だんだんバッテリーが減ってしまいます。

イライラしたり、急に泣いたり、といった情緒不安定な反応も、「もう休みたいよ」「でもなぜか休めない…」という体からのサインなのかもしれません。

だからまずは、 無意識に入り続けている体の緊張をゆるめて、“ちゃんと休める状態”を作っていくことが大切になります。

小児はり|体へのアプローチで緊張をゆるめます

「小児はり」は、刺さない・痛くない刺激で行う、子どものための鍼灸です。
当院でも、緊張が強い、最近イライラしている、気持ちの波が大きいといったお子さんのご相談を受けることがあります。

そんな時、小児はりでは「気持ち」だけを見るのではなく、

  • 呼吸
  • 睡眠
  • お腹や背中の緊張
  • 食事、排泄

など、体全体の状態をみて、金属製の「はり」で優しくなでたりタッピングしていきます。

優しく皮膚に触れていくことで、少しずつ体の緊張がゆるみ、自律神経も休みやすい状態へ向かっていきます。

「こんなやさしい刺激でホントに変わるの?」と思われるかもしれませんが、
子どもの体はまだ成長途中で、とても繊細なので、強い刺激ではなく、「気持ちいい」「ホッとする」くらいの刺激で、十分反応してくれるんですよ。

体をゆっくり休めるためには

最近では、体をしっかり休めるためには、「安心できる」と感じられることが大切だと考えられています。

例えば、

  • さわり心地の良い毛布
  • 好きな香り
  • 楽しく笑える時間
  • 急かされずにゴロゴロできる

そんな些細なことでも、子どもにとっては安心につながることがあります。

また、背中をさすってもらう、やさしく触れてもらうなど、人との穏やかなふれあいでホッとする子もいます。

小児はりのあとに「その日はぐっすり眠れたそうです」「翌朝いつもよりスッキリしていた」と言われることも少なくありません。
そんな時は、保護者の”観察”だけで終わらせず、「よく眠れたんだね」「今日はいい顔してるね」と一言かけてもらうだけでも、子どもにとっては安心感につながることがあります。

その子なりの「ホッとできる感覚」を大切にしていくことが、緊張した体を少しずつゆるめるきっかけになっていくと思います。

最後に

子どものイライラや涙、情緒不安定さは、「性格」や「気持ちの問題」だけで説明できないこともあります。
体が疲れている時、緊張が続いている時、子どもはそれを言葉ではなく、態度や体調で表現していることもあります。

「最近ちょっとしんどそうかも」

そんな時は、“気持ち”だけではなく、体の状態にも目を向けてみることが大切かもしれません。
「うちの子の体の状態、どうかな?」とご相談だけでも大丈夫です。
気になる方は、公式ラインからお問合せくださいね。