なぜ寝返りしないの?背中が緊張していると寝返りしにくい
実は、寝返りがうまくできない赤ちゃんの中には、「 背中の筋肉がかたくなっている」子がよく見られます(“背中の過緊張”といいます)。
特に、月齢の小さいうちから縦抱っこが多かった、抱っこすると反り返りが強い、という子はこの傾向が強いかもしれません。
背中がピンと張ったままだと、体をねじる・ひねるといった寝返りに必要な動きがとてもやりにくくなるのです。
また、体が大きめだったり、体重が重めだったりすると、物理的に寝返りをしにくいこともあります。
おうちでできる寝返り練習とは
月齢が進むにつれ体格が大きくなってくると身軽に寝返りしづらくなるので、遊びの中で、日常的に寝返りの練習をさせてあげるのがオススメです!
寝返りの練習としては、 うつぶせ遊びの時間を増やしたり、おもちゃで赤ちゃんの興味を引きながら体をひねる動作を促すようにします。
本当は、うつぶせ遊びは0ヶ月からやると良いと言われ、毎日短い時間から、床や硬めの布団の上でうつぶせにすることが推奨されています。
でも、6ヶ月になってから、「うつぶせをたくさんやろう!」と思っても、身長が伸びて体重も重くなっているうえ、情緒が発達して恐怖心が出てくるので、0ヶ月と同じやり方ではうまくいかないことがよくあります。
体が重くて苦しい、うつぶせのときにどんなふうに体を使うのかわからない、視界が突然変わってびっくりする、などの理由で赤ちゃんが嫌がってしまい、うつぶせ遊びを続けられないんです。
そんなときはまず、 背中の緊張をゆるめて、横向きから試してみても。
横向きでママと遊んだりおもちゃで気をひいたりして、横向きを楽しみながらたくさん経験させてあげます。
いきなり床やマットレスでうつぶせをさせるより、 ママの膝の上や胸の上でうつぶせをして、恐怖心が出ないようにしてあげるのも良い方法です。
また、床にうつ伏せするのは嫌でも、うつ伏せのまま抱きあげる「うつ伏せ抱き」を喜ぶ子もいます。
赤ちゃん自身が楽しんで遊べることが大切です。
寝返り練習の前におすすめしたい「小児はり」
ただ、あまり急にやらせてしまうと、赤ちゃんが嫌がって逆効果になることもあります。
背中の張りが抜けないままうつぶせで遊ぶと苦しいので、まずは体の緊張をゆるめてあげると、赤ちゃんのうつぶせに対する抵抗感がやわらぎます。
そんな「ゆるませ」が得意なのが、「小児はり」です。
小児はりは、刺さない・痛くないやさしい 鍼施術で、赤ちゃんの背中や肩の緊張をやわらげることができます。
過緊張がゆるむと、体が動きやすくなるので、赤ちゃん自身が自然と「動いてみようかな」と思えるようになるんです!
実際、背中がとてもかたく、寝返りができない状態だったお子さんを小児はりで緊張を和らげたところ、その場で自分からコロンと寝返りできるようになったことも(個人差があります)。
最後に:赤ちゃんのペースを大切にしながら
赤ちゃんの発達はそれぞれのペースがあります。
焦らず見守ることも大切ですが、「今、ちょっと手助けできることないかな?」と気づいたときは、発達に良い遊びを取り入れてみるのもひとつの方法です。
つくば市の鍼灸えりーでは、院長本人も3児の母で、小児はりでのケアに力を入れています。
小児はりが気になる方は、下の画像をクリックしてお問合せくださいね。