ゴールデンウィークが終わって1か月。
夏休みまではまだまだ先です。
大人でも「長いなあ…」と感じるこの時期、子どもたちも知らず知らずのうちに疲れをためているのかもしれませんね。
朝起きられない、だるい、頭痛や腹痛が増える…。
そんな変化が気になり始める6月の子どもの不調について、つくば市で小児はりをしている鍼灸師ママの視点からお話しします。
「行きたくない」だけでは説明できないこともある
登校しぶりや不登校の背景は、一人ひとり違います。
友人関係の悩みがある子もいれば、環境の変化による疲れが大きい子もいます。
また、 本人も理由をうまく説明できないこともとてもよくあります。
「なぜかわからないけど朝がつらい」
「行かなきゃと思うのに体が動かない」
そんな状態の子どもたちも少なくありません。
実際に小児はりを受けるお子さんの中にも 「病院では異常なしと言われたけれど、頭痛や腹痛が続いている」 「朝になると体調が悪くなる」 というケースがしばしばあります。
症状だけを切り取って見ると、些細なこと、あるいはなまけに見えてしまうかもしれません。
でも、子ども自身は精一杯頑張っていることもあります。
登校しぶりは早めの相談が大切
文部科学省でも、早い段階から子どもの状態を把握し、必要な「支援」につなげることの重要性が示されています*。
ここでいう「支援」とは、学校との連携や相談機関の利用などが中心です。
少し体調不調が続くくらいの状態だと「まだ休むほどではないから…」 「もう少し様子を見ようかな」 と考えるかもしれません。
もちろん見守ることも大切ですが、子どもが出している小さなサインに目を向けることも同じくらい大切です。
お腹が痛い、頭が痛い、朝起きられないーー
症状そのものは本当につらいものです。
でも見方を変えれば、それは 子どもが「ちょっと無理してるよ」と教えてくれているサインかもしれません。
不調が大きくなってからではなく、「少し気になるな…」という段階で相談先を持っておくことは、保護者にとっても安心につながります。
*「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
子どもの様子が気になったら、まずは担任の先生へ相談する方が多いと思います。
ただ、学校には担任以外にも、
- 養護教諭(保健室の先生)
- スクールカウンセラー
- 学年主任
- 教育相談担当
などさまざまな相談先があります。
相談先を増やすことは、その子を支える大人を増やすことにもなり得ます。
担任の先生を否定することではないので、皆で連携して支えていける形にしていきたいですね。
私が大切だと思っていること
”早期支援”というと、学校や相談機関との連携がまず思い浮かぶと思います。
それはとても大切なことです。
一方で、日々子どもたちと関わる中で私が感じているのは、 「安心して力を抜ける時間」も大切なのではないかということです。
ずっと頑張り続けている子どもは、自分でも気づかないうちに体が緊張していることがあります。
小児はりは不登校を治すためのものではありませんが、子どもが安心して過ごせる時間や、少しホッとできる人間関係のひとつとして利用されるご家庭もあります。
「気持ちいい」「なんとなく楽な気がする」を積み重ねることで、少しずつ体の緊張を自分で解いていける子もいます。
学校へ行けるかどうかだけではなく、まずは子ども自身が少し楽になること。
その積み重ねもまた、大切な支援のひとつではないかと私は考えています。
まとめ|子どもの小さなサインを見逃さないために
6月は、新年度の疲れが表面化しやすい時期です。
朝起きられない。
頭痛や腹痛が続く。
学校へ向かう足取りが重い。
そんな変化が見られたら、「怠けてる?」と考える前に、子どもからの不調のサインかもしれないと受け止めてみてください。
「様子を見るべきか相談した方がいいのか迷っている」という段階でも大丈夫。
気になることがありましたら、お気軽にご相談くださいね。


