「生理がこない」「周期バラバラ」に鍼灸が効く？PCOSと診断された女性の体験談

「数ヶ月に1回しか生理がこない」、「周期がバラバラでいつ来るかわからない…」
月経のリズムが整わないことに不安を感じている10代・20代の女性は、実はたくさんいらっしゃいます。
今回は、 多嚢胞性たのうほうせい卵巣症候群（PCOS）と診断され、生理が年に数回しか来なかった方が、 鍼灸しんきゅうをきっかけに変化があった一例をつくば市の女性鍼灸師がご紹介します。

 症例紹介：PCOSによる稀発月経に悩んでいた20代女性

初潮の頃から生理の周期が長かったり、出血がダラダラと長く続いたり、安定しない生理周期だったというAさん。
20代を迎え、ようやく周期が落ち着いてきたかも…と思っていたら、また原因不明の稀発月経が出てしまいました。
そろそろなんとかした方がいいのかなと思いつつも、「若いうちは生理が安定しないっていうし…、痛みが特にひどいわけでもないし…」と、様子を見て過ごしておられました。

Aさんご本人は鍼灸を受けたことがなかったのですが、ご家族に「鍼灸を試してみたら？」と提案され、えりーにご相談が入りました。

問診の段階で、すでに最後の月経から数ヶ月経っているとのことで、筆者からも婦人科受診をおすすめ。
鍼灸施術後に婦人科を受診したところ「多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）」と診断されました。

PCOSや生理不順に対する鍼灸施術の流れと変化

初回に、お腹まわりの張りや冷え、足のむくみなどがみられたため、主に自律神経と血流を整える施術を中心に行いました。

まずは体をリラックスしてもらうために、肩腰脚などを揉みほぐし。その後、細い 鍼はりで施術していきました。
Aさんからは「フシギ！痛くないんですね」「寝ちゃいました」とのご感想をいただきました。

そして、施術から数日後――

「ずっと来ていなかった生理が、鍼した翌日、自然に来ました！」

というご報告をいただきました！

その後、お薬なしで規則的に月経がくるようになり、半年以上経つ今も順調だそう。

 鍼灸がサポートできること

鍼灸の効果には個人差があり、もちろん、すべてのケースでこのようにすぐ変化が出るわけではありません。
今回は、非常に鍼灸が有効に作用した一例といえます。
けれど、鍼灸は以下のような働きかけを通して、体が本来もつリズムを取り戻すサポートができます。

• 自律神経のバランスを整える

• 骨盤まわりの血流を促す

• ホルモン分泌の調整をうながす

• 緊張や冷えの緩和

「 薬を使う前に、体質を整えることから始めてみたい」そんな方に、鍼灸はひとつのやさしい選択肢になりますし、
お薬のように「飲み合わせが悪い」ということもないので、 投薬しながら鍼灸を併用することも可能ですよ。

鍼灸って痛くないの？

「鍼って怖い」「痛そう」というイメージを持たれる方も多いですが、
実際には髪の毛より細い鍼を使うので、チクっとする程度でほとんど痛みを感じない方がほとんど。
初めての方でも安心して受けていただけます。

また、ご自宅でのケア用に、セルフでできる お灸をオススメすることもあります。
おうちでできるお灸はふんわりと温かく気持ち良いですよ。
使い方やツボの取り方もしっかり教えますのでご安心くださいね。

最後に：あなたの「今のリズム」、見直してみませんか？

月経の乱れは、心と体のサインかもしれません。
「まだ若いから大丈夫」と思わず、今のうちにケアしておくことが、将来の安心にもつながります。

病院での治療とも両立できる、やさしい選択肢としての鍼灸。あなたが自分の体を大切にする一歩を、応援しています。

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