妊娠初期、多くの方が経験する「つわり」。
「毎日吐き気がひどくてつらい」「いつまでこの状態が続くの…?」と、不安な日々を過ごしている妊婦さんも少なくありません。
今回は、つくば市の女性鍼灸師である筆者自身の経験からオススメしたい、つわりのための鍼灸施術の受け方をご紹介します!
つわりっていつまで続くの?
つわりは、妊娠5〜6週ごろから始まり、妊娠12〜16週ごろには自然と落ち着いてくることが多いです。
ただ、終わる時期には個人差があり、妊娠後期まで続く方もいます。
そして、吐き気だけでなく、頭痛、眠気、よだれが増える、食べづわりなど、症状もさまざま。
筆者がお会いした中には「吐き気はなかったけど、ただひたすら下痢が続いた」という方もいらっしゃいました。
「いつか終わる」と頭ではわかっていても、明確な終わりが見えなくて、心も体も疲れてしまいますよね。
「食べられないこと」自体が、さらに吐き気を招くことも
なぜつわりが長く続いてしまうのでしょうか?
つわりには、自律神経やホルモン、ストレスなどいろいろな影響が考えられており、
ひとつには、妊娠中に増えるプロゲステロンの影響があるといわれています。
このホルモンは、子宮が大きくなることに備えて、消化器の筋肉や靱帯をゆるめる作用があるんです。
胃腸の筋肉もゆるめてしまうため、吐き気や消化不良などの症状が出やすくなると考えられています。
そして、もう一つは、ケトン体。
吐き気がひどくて食事が取れないと、体はエネルギーを得るために体内に蓄えていた脂肪を分解し始めます。
すると、ケトン体という物質が体内に増えていきます。
これはブドウ糖(ごはんやパンなど)の代わりにエネルギー源になるのですが、吐き気やだるさ、腹痛や頭痛の原因になってしまいます。
これが 、「食べられない → ケトン体が増える → さらに吐き気がひどくなる → また食べられない」という悪循環に陥ることがあるのです。
私のつわりの鍼灸体験談
私自身、妊娠中には、長くてつらいつわりを経験しました。
病院で吐き気どめのお薬を出してもらっていたけれど、日に日に効きが悪くなり…。
起きていることがつらくなり、仕事や家事にも支障が出てきました。
そんなとき、鍼灸を取り入れてみたところ、吐き気がやわらぎ、過ごしやすさが大きく変化!
鍼をするとしばらく食事を食べられるようになるんですよね。
「鍼灸には、吐き気どめの点滴レベルの効果がある!」と体感して感激したのを覚えています(苦笑。
吐き気どめの薬と鍼灸を併用しながら過ごしました。
ただ、吐き気どめをずっと飲み続けるのも何となく不安になって飲まなかったり、上の子がいると鍼灸のタイミングを逃してしまったり、
「まだなんとかなるやろ」と様子を見るうちに、つわりがどんどん悪化。
せっかくつわりの悪循環を断ち切れるところだったのに、「食べられない → ケトン体が増える → さらに吐き気がひどくなる → また食べられない」の負のループにハマってしまったんでしょうね😭
つわりが長引いて本当に動けなくなった時期は、自分に鍼をする気力すら残っておらず、正直言ってムリでした…。
結局、妊娠後期まで吐き気が治まらず、「できることをもっとやっておけばよかった…!」と後悔しました。
体が整っていると、つわりの感じ方も変わってくるんです。
最後に
今回の記事では、筆者自身のつわりのリアルな経験をご紹介しました。
鍼灸は、妊婦さんの心と体に寄り添う、やさしいケアのひとつです。
妊婦さんには、お腹に直接鍼をすることはなく、手首や足首、背中など、安全な部位にやさしい刺激を加えます。
仰向けや横向きなど、お腹を圧迫しない楽な姿勢で施術を受けられます。
さらに、筆者の鍼灸えりーでは、ご希望に合わせて、刺さない鍼(てい鍼)や 温灸を使ったり、ハンドマッサージやリフレクソロジーを施術の中に組み込むこともできます。
「このままじゃつらいな」と思ったときは、どうぞ一人で抱えず、頼ってみてくださいね。
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