インフルにかかりやすい体質5つと今からできる予防ケア

「若い頃より、インフルエンザにかかりやすくなった気がする」
「一度体調を崩すと、回復に時間がかかる…」
実はそれ、年齢そのものよりも、体の内側の状態が少しずつ変わってきているサインかもしれません。
この記事では、新たに解明された「インフルエンザにかかりやすい人の特徴とその対策」について、つくば市の 鍼灸しんきゅう師が解説します!

インフルエンザにかかりやすい5つのタイプ

① 血糖が高めの人

血糖が高い状態が続くと、白血球の働きが低下し、ウイルスへの抵抗力が弱まりやすくなります。
血糖を急激に上げない食事や、 軽い運動習慣が免疫維持に役立つとされています。
例えば、野菜→たんぱく質→炭水化物の順に食べる、
食後に15分ほど散歩や部屋の片付けをするなど、気軽にできることから始めるのがオススメです!

② 肺炎にかかったことがある人

過去に肺炎を経験している方は、呼吸器系の防御力が弱い可能性があります。
乾燥を防ぎ、鼻呼吸を意識し、粘膜を守る生活が大切。
マスクやお部屋の加湿、手洗いうがいも忘れずに!
インフルエンザにかかりにくい人ほど、こういった対策をこまめにやっているという統計もあるんですよ。

③ 多忙・睡眠不足の人

睡眠不足は免疫を調整するホルモンの乱れにつながり、さまざまな感染症のリスクを高めます。
睡眠の「時間」だけでなく「質」も整えることが重要です。
ぐっすり眠るには、鍼灸がとてもオススメです!自律神経が整うと、深く眠って朝もスッキリ起きやすくなりますよ。
もちろん、お部屋の環境や 寝る前にスマホを見ないことも大事なポイントです。

④ 栄養バランスがかたよっている人

野菜やたんぱく質が不足すると、免疫細胞そのものの材料が足りなくなってしまいます。
色の濃い野菜や良質なたんぱく質を意識して取り入れましょう。
野菜なら、ニンジンやカボチャ、青菜など、タンパク質は、卵や豆腐、納豆などの大豆製品など。
また、魚には炎症を落ち着かせるEPA・DHAが多く含まれるので積極的に摂りたいですね。

⑤ アレルギー体質の人

そもそも、アレルギー体質 イコール免疫機能が過剰に働いて疲れがちです。
また、アレルギーによる慢性的な炎症や鼻づまりは、呼吸器のバリア機能を弱め、感染のきっかけになりやすいです。
アレルギー体質をやわらげていくためには、 質のよい睡眠とバランスのとれた栄養で体の土台を整えることが大切です。
あわせて鍼灸ケアを取り入れることで、自律神経や免疫のバランスが整いやすくなり、体質改善のサポートとしてとても役立ちますよ。

「唾液の少なさ」も要注意!

あまり知られていませんが、唾液にはウイルスの侵入を防ぐ重要な働きがあるんです。
加齢や口呼吸などで唾液が減ると、喉や口の防御力が低下し、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる可能性があります。
「口が乾きやすい」「朝起きると喉が痛い」という方は要注意。
当院ではお口マッサージや唾液の分泌を促す食べ方のアドバイスなどもしています。

研究では、複数の要因が重なるとリスクはさらに上がることがわかっており、「血糖が高め」「肺炎の既往」「睡眠の質が悪い」といった特徴をあわせもつ人は、そうでない人に比べてインフルエンザ発症リスクが約3.6倍!になることが示されています。

まとめ:インフルエンザ予防のひとつに、鍼灸ケアという選択肢

この記事では、インフルエンザにかかりやすい人のタイプと対策について解説しました。
インフルエンザ予防は「気合」や「マスク」だけではなく、 体の内側の状態を整えることが土台になります。

鍼灸しんきゅうは、インフルエンザを直接治療するものではありませんが、

✔ 自律神経のバランス調整
✔ 睡眠の質のサポート
✔ 血流や呼吸のしやすさを整える
✔ 唾液分泌を促しやすい状態づくり

などを通して、 体が本来持つ回復力・防御力を整えるケアとして活用されています。

「忙しくて生活改善が追いつかない」
「毎年、決まった時期に体調を崩しやすい」
そんな方こそ、日常ケアの一環として取り入れてみるのも一つの方法です。

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参考:Terada A, Fujimoto K, Kise K, Fujiwara K, Uchino E, Mizuma Y, et al. Network analysis reveals causal relationships among individual background risk factors leading to influenza susceptibility. doi:10.1038/s41598-025-15131-4.