つくば市在住ママ鍼灸師が解説!「小児はり」診察の流れ

小児はり診察の流れ

「小児はり」は、赤ちゃんや子ども向けの鍼治療で、体に刺すのではなく、肌をやさしく刺激する方法です。でも、「実際にどんなことをするのかわからなくて不安…」とおっしゃる保護者の方は少なくありません。ここでは、つくば市の「訪問鍼灸えりー」がやっているお子さんの診察と施術についてまとめてみました。

1)小児はり診察の流れ

小児はり初診の時は、以下のような流れで診察、施術していきます。

1.問診、カウンセリング
2.子どもの体調や普段の様子を確認
3.実際の施術(触れるだけの優しい刺激)
4.アフターケアや自宅でのフォロー方法のアドバイス

基本的に大人の方のはりきゅうと同じ流れですが、問診にかかる時間が30分程度と長く、施術にかかる時間は5分程度と短いのが大きな特徴です。ひとつずつの過程について、もう少し詳しく解説していきますね。

2)小児はりの診察

1.問診

保護者sの方に問診票に記入していただきます。えりーでは、事前に問診票をお送りし、初診までの間にご記入をお願いしています。
身長、体重や発達段階、そして今現在いちばん困っていることについて教えてください。それ以外の症状があるか(あったか)などについてもお伺いします。特に子どもは今困っていること以外の症状やこれまでの生活の中に改善のヒントがあったりすることも多く、また自分の口で自分の状況を多く詳しく語れないので、そのぶん細かく問診させていただいています。質問が多くなってしまいますが、ご協力をお願いします。
どんなスケジュールで1日を過ごしていることが多いのかや、どんな遊びが好きなのか、また、どんな食べ物が好きかなど、いろいろなことをお聞きします。
保護者の方だけでなく、お話しできる歳であれば、お子さまとも直接お話します。
また、中高生であっても、妊娠中の状況や出生時のこと、幼少時のことを保護者の方にお聞きすることもあります。お子様の年齢に関わらず、初診時はお手元に母子手帳をご用意いただくと大変助かります。

2.お子さまの体調や普段の様子を確認

①聴診器で心臓の音や胸、お腹の音を聞く

病院と同じように、聴診器を使って心臓の音や胸、お腹の音を聞いていきます。
リンパや結膜の状態を見させていただくこともあります。万一、カゼの兆候や病院にかかった方が良いと思われる場合には、この時点で保護者の方にお伝えします。

②脈を見る

ここからは、東洋医学的な見立てです。両手の手首に触れて脈の拍動を見る、「脈診」という診察方法です。ただ、子どもは体が小さく発達途上なので大人ほど詳細にすることはなく、さらっと手や腕に触れる程度で脈の状態を読み取ることもあります。その日の体調はもちろん、季節や心理状態によっても常に変化があるんですよ。

③肌を見る

子どものお肌はみーんなすべすべ!だと思っていませんか?意外と、ざらつきがあったり、皮膚に緩みがあったりすることもあるんです。季節的な乾燥や衣類で皮膚が擦れているだけでは?などと思ってしまわれがちですが、こういった皮膚の状態が経絡の流れに関係していることもあるんですよ。これも脈診と同様に、サラッと簡単に見て触れることで、状態を判断しています。

④お腹を見る

お腹を軽く触り、ポンポンと軽く叩きます。良いお腹は”つきたてのおモチ”のようといわれ、全体に丸く色ツヤが良く柔らかいのがベストなのですが、見た目に凸凹があったり、触る箇所によって本人に嫌な感じがしたり、部分的に硬さや冷えを感じることもあります。

これらの診察方法は、どの経絡を使って施術するのが良いのかを判断する材料になります。
お子さまに警戒されないよう、飽きてしまわないよう、遊びながら診察することもあります。

3)小児はりの施術

いよいよ、小児はりを使用してお子さんの皮膚に触れていきます。先ほどの診察で得た身体の情報をもとに、氣(エネルギー)の流れの良くないところの流れを良くしていく、ということを行います。
子どもの施術はごくごく短い時間です。これは体が小さく未発達なためで、大人のようにたっぷりガッツリ施術してしまうと、逆効果になってしまうのです。
頭ごなしにしつこく注意しても聞かないのに、ふとした一言ですんなり言うことを聞いてくれるようになる…と同じような感じだなって思ってます😂

まずは、お子様に安心して施術を受けてもらいたいので、小児はりという道具を見て触ってもらい、「こんなふうに触っていくよ」と施術者がお子様の手のひらにはりで触れてみるところから始めます。

皮膚に直接触れるので、基本的に服は脱いでもらうのですが、嫌がる子や、ある程度大きくなった子は無理に脱がせなくても大丈夫です。

施術自体は、脚や腕から始め、お腹や背中、頭に触れ、最後に手やお腹に触れて終了することが多いです。

また、温熱療法が適していると判断した場合には、1箇所から数箇所のツボにお灸をすることもあります。
一般的なお灸はしばらくじっとしている必要があり小さな子には難しいので、お線香の火をツボの近くにかざし温かく感じたらお線香を離す”線香灸”という方法を取ります。こちらも、最初は何をされるのか不安でしょうから、実際に火をつけたお線香をお子さまに見てもらい、手のひらに少しかざしてみたり、保護者の方にやっているのを見てもらって、納得してもらってから行います。

4)小児はりのアフターカウンセリング

現在のお子さんのお体の状態とどのような目的で施術したのかを保護者の方にお伝えし、今後の施術計画について相談します。1回でお困りごとが解消されることもありますが、何回か継続して受けていただく方が良いこともあります。
例えば、夜泣きであれば5回程度で軽減するという研究結果もあります。
また、お家でやっていただきたい体操や、スキンタッチ(お家でできるツボ健康法)をお伝えすることもあります。

最後に

いかがでしたか?小児はりの施術についてご不明点が解消されていれば嬉しいです。

つくば市の訪問鍼灸えりーは、3児のママ鍼灸師が小児はりを施術します。「うちの子の症状に合うかな?」「〇〇が気になっているんだけど」など、問合せだけでもOKです。下の公式LINEからご相談くださいね。

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