寒くなってきた季節に増える「しもやけ」。「かゆい、痛い」がつらいですよね。
特に子どもや女性は体温調節が難しく、しもやけに悩む方も少なくありません。
つくば市に住む鍼灸師ママが、子どもやママ世代の女性に多い「しもやけ」の原因と対策を解説します!
1)「しもやけ」とは?
「しもやけ」というと、とても寒い時になるものと思っておられる方も多いのですが、実は急激な気温差が原因で、冬の初めや終わり頃によく見られます。
一番の原因は、血行不良によるものです。
人間の身体は、大切な内臓のある体幹を優先して守ろうとするので、寒いときには末端の血行を減らしてでも内臓の温かさを保つことを優先します。
そして、外気が暖かくなると、減らしていた末端の血行を元に戻すのですが…、
温度変化が極端すぎると、血管がその急激な変化についていけず、血液がスムーズに巡らなくなり、
末端で鬱滞してしまいます。手足の指や耳がぷっくり赤く腫れるのはそのためです。
なので、冬でも外で遊ぶことの多い子どもや、水仕事の多い女性がなりやすいんです。
2) しもやけ予防の対策3つ!
上記のような原因なので、しもやけ予防は、寒くなり始めた頃から始めることが大切です!下に対策を3つ挙げてみました。
カラダ全体の冷え対策にもなるので、冷えの気になる方もご参考にしてみてくださいね。
しもやけ対策①:保温
厚手の靴下や温かい手袋を着用して、末端の皮膚温が極端に下がるのを予防します。耳当てや帽子も素材は吸湿性や保温性の高いもの(ウールやシルクがオススメ)、締め付けがあると血行を阻害するので、ゆるめのものが良いですね。
そして、いわゆる”5つの首(首と手首足首)”が冷えると、身体全体も冷えてしまうので、首にはマフラーを使ったり、手首足首も冷えないように袖や裾の長さもチェックしてみてください。
毎回タオルで手を拭いていても、指のまた、手の甲側などはきちんと拭けていない方が、実は意外に多いんです。
しもやけは予防が肝心!ちょっと面倒に感じても、細部まで水分を除いて、しもやけの原因になる温度低下を防ぎましょう。
足指は、足にかいた汗やお風呂上がりがしもやけの原因になることも。外遊びから帰ってきたら靴下を履き替えたり、お風呂上がりには足の指の間の水滴もタオルで丁寧に拭き取ることが大切です!。
余談ですが、手足の指の細かいところまで触れることは、子どもの成長発達にも良いですよ。
しもやけ対策②:食事と睡眠
質の良い睡眠やバランスの良い食生活は、しもやけ対策にももちろんgood。食事では、血行促進に良いビタミンE(アーモンド、ほうれん草、かぼちゃなど)の多い食材を摂るのも良いですね。かぼちゃやほうれん草は、ビタミンEを効率よく使えるようにしてくれるビタミンAも多くてオススメです。
東洋医学的にも、冬は、栄養のあるものを摂って、睡眠時間をたっぷり摂る(夜は早めに寝、朝もゆっくり起きる)のが良いとされていますよ。
しもやけ対策③:血行促進
全身の血行促進のため、お風呂はぬるめのお湯にゆっくり浸かります。手や足だけをお湯に浸ける「手湯」「足湯」もオススメです。
また、お家でもできる「お灸」は、温熱効果で血管が拡張し、血流がスムーズになるため、冷えやしもやけに対処しやすくなります。
手足が冷えやすい人は、体質で全身の冷えも関係していることが多いので、お灸を使って体全体の巡りを良くすることで、しもやけを防ぐことができますよ。
◆しもやけができてしまった場合のケア
しもやけができてしまった場合には、上に述べた予防策は続けつつ、
患部をぬるま湯で温めながらマッサージしたり、保湿クリームや血行促進クリームを塗ったり、お灸をしたりするのが良いです。
病院で出されるお薬は、炎症を抑えるステロイド系か、ヒルドイドなど血流改善、血行促進の効果のある軟膏が多いと思いますが、
こういった軟膏をしもやけ対策に使う場合は、普段より少し多めに患部に塗り、時間をかけてやさしくマッサージしましょう。
お灸については、しもやけの患部と正常な肌の境目に小さなお灸をすえます。かゆみ・痛みがすっと引いてくるんですよ。
ただし、皮膚がただれていたり、炎症が強い場合には、セルフお灸は止め、病院を受診してくださいね。
まとめ
この記事では、しもやけの原因と鍼灸師目線での対策をお伝えしてきました。
一番の原因は血行不良によるものなので、気血の巡りを良くするお灸はオススメです。
冬の到来が遅かった今年もそろそろしもやけシーズン。
早めの対策で、今年の冬を快適に過ごしましょう!
どのようにお灸をすれば良いのか分からない方は、お気軽に下の公式LINEに「しもやけのお灸対策教えて」とメッセージをくださいね。
