0歳から受けられて、子育てをちょっとラクにしてくれる東洋医学的アプローチ「小児はり」。
夜泣きに便秘、ぐずり、風邪をひきやすいなどさまざまなお困りごとに、刺さずに鍼でなでるだけの鍼灸治療「小児はり」は赤ちゃん時期からオススメできるものなのですが、
本当になでたりさすったりするだけで、夜泣きが減ったり、スルッと便が出たりするなんて、ちょっと不思議ですよね。
この記事では、つくば市の鍼灸師ママが、なぜ、小児はりが赤ちゃんの身体に良い影響をもたらすのか?その理由をまとめてみました。
もくじ
小児はりでふれるだけなのに、赤ちゃんの体に良い影響を与える理由
心地よいタッチでなでるだけ、さするだけの小児はりが、なぜ赤ちゃんの不調の改善に役立つのでしょうか?
その理由は、大きく分けて2つあると考えられています。
①心地よいタッチでリラックスが促され、自律神経のバランスが安定する
皮膚には、脳と内臓につながるセンサーがたくさんあります。
皮膚は多くの刺激や情報を神経を通して、脳や脊髄に送っており、脳や脊髄はその情報を受け取って内臓に指令を出し、内臓の働きをコントロールしています。
ですので、皮膚に心地よく触れることで脳や脊髄がその刺激を受け取り、内臓に「緊張しすぎなくて大丈夫だよ」「元気になっていいよ」というような指令を出して内臓の働きをおだやかにします。
これが『小児はりを受けることで自律神経が整う』と言われているメカニズムです。
小さな赤ちゃんは皮膚が柔らかく繊細なので、鍼を刺さなくても、やさしくなでるだけで十分な効果を期待できるんです。
具体的には、小児はりを受けることで、全身の血流が良くなり、体をリラックスさせる効果があります。
リラックスすると情緒が安定し、夜もぐっすり眠れ、免疫力向上や成長ホルモンの分泌も促されます。
このような理由で、小児はりは、夜泣きやぐずり、便秘や風邪をひきやすいといった悩みに効果が期待できるといわれています。
成長発達の観点から見ても、 小さいうちから皮膚を介して神経系に心地よい刺激を与えることは、日々の健康にも成長にも良い影響があるといわれています。
②東洋医学のツボや経絡を使うから、より効率よく健康と成長をサポートできる
さらに、「小児はり」では、現代の科学で検証されつつある皮膚上の ツボや経絡を刺激することで、
よりおだやかに、かつ効率よく、脳や内臓の働きを良くして、体と心の成長発達をサポートします。
最近では、実際に「小児はりが夜泣きに有効である」という研究結果も出てきており、その効能が注目されています。
たとえば、小児はりに限らず鍼灸治療では、お腹が痛い時に、手足のツボや背中の経絡に鍼やお灸をすることがよくあります。
同じように、小児はりでも
夜泣きをする赤ちゃんは、頭につながる経絡をなでてあげることで落ち着きやすくなったり、
便秘がちな子はお腹を「の」の字マッサージするだけでなく、腰や手足のツボも組み合わせることでスッキリが長持ちしたりすることが、実際によくあるんですよ。
現在普及しているベビーマッサージは、小児はりと直接関係ありませんが、このような東洋医学の考え方を利用しているものも多く見受けられるようです。
最後に
この記事では、なでるだけなのに小児はりが赤ちゃんの身体に良い影響を与える理由をまとめてみました。
育児のお悩み解決の選択肢に、「小児はり」も加えていただければ嬉しいです。
「こんなことで心配しているんだけど、小児はりを頼もうか迷ってて…」という方も、
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